3Dマンモグラフィ（トモシンセシス）とは

本会では、2017年5月から女性検診センターに3Dマンモグラフィを導入しております。
2Dに比べ、より多くの乳がんを発見できると言われている3Dマンモグラフィについてご紹介します。

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  アームが回転し、1つの乳房に対し
  たくさんの断面の画像を作成していきます。

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  乳房は厚みがある立体ですので、1枚の画像では奥の方の乳腺と重なってしまい、「がん」が見えにくくなることを経験します。
  3Dマンモグラフィではたくさんの断面画像をみることで奥まった乳がんも検出可能となります。
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  2Dでは厚みがあるために、紫で示す「がん」が見えなくなることがあります。
  3Dでは細かいスライス画像なので検出が可能です。

本会が導入している3Dマンモグラフィ(トモシンセシス）は、アメリカの「ホロジック社」のものになります。
この装置は全世界50ヵ国で導入されており、2016年時点、この装置で3Dマンモグラフィ検査を受診した女性は世界で1,000万人以上に及びます。
海外のデータでは、3Dマンモグラフィを用いることで「進行がんの発見率が41％増加した」「良性疾患を正確に診断する能力が40％向上した」と報告されています。

• • 【2D 画像】
  • 【3D 画像】

  2Dと3Dでは乳がんの見え方がこんなにも違ってきます。

• • 【2D】

    2Dではの厚み全体を見ています。

  • 【3D 画像】

    3Dではのスライス部分のみ確認します。

従来のマンモグラフィ装置（2D）との比較

• 現在のマンモグラフィの通常撮影（2D撮影）での被ばく量は1.7ｍGy、撮影時間は約3秒です。
• 新たなマンモグラフィ装置では、2D＋3Dで撮影する場合には被ばく量2.6ｍGy、撮影時間は約10秒となります。
  （日本のガイドラインでは1枚の被ばく量が3ｍGy以下になるように決められているので、2D＋3Dの撮影でも被ばく量は適正範囲になっています）
• 本会で実施した研究結果（2017年度）では、3Dマンモグラフィを用いることで、「2D撮影の約2.5倍※の乳がんを発見」することができました。
  ※〈乳がん発見率〉2D群：0.21％ vs 2D＋3D群：0.51％