検査全般
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公費の新生児スクリーニング検査と異なる点はありますか?
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以下の3点が異なりますので、ご注意ください。
①任意の検査のため費用が有料であること
②公費の新生児マススクリーニング検査とは別に拡大新生児スクリーニング検査用の依頼申込書に採血および必要事項の記入が必要であること
③検査結果が公費とは別のタイミングで報告されること
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実際にこの検査の患者発見頻度はどのくらいでしょうか?
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2023年4月より開始した拡大新生児スクリーニング検査の成績をまとめました。
2023年度
分類 疾患名 検査数 患者発見数 ライソゾーム病 ポンぺ病 24675 1 ファブリー病 12779※ 0 ムコ多糖症Ⅰ型 24675 1 ムコ多糖症Ⅱ型 24675 0 原発性免疫不全症 重症免疫不全症 24675 1 B細胞欠損症 24675 1 脊髄性筋萎縮症 24675 0
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どのように検査するのですか?
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公費で行う新生児マススクリーニング検査に加えて、わずかな血液を赤ちゃんのかかとから採取します。
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ファブリー病は女児にも発生するとありますが、検査が男児のみなのはなぜですか。
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女児の場合は、ファブリー病があっても酵素活性が男児のように低下していないことが多く、現行のろ紙血によるスクリーニングでは検出が難しいとされています(酵素の遺伝子解析が唯一の診断法となります)。そのため、本検査では男児のみを対象としています。
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対象疾患の検査方法を教えてください。
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ライソゾーム病はそれぞれの疾病の関連酵素の働きの強さ(酵素活性)をタンデム質量分析法で測定します。
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新生児以外の検査は可能ですか?
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検査をお受けいただくことは可能です。しかしながら、対象とするほとんどの疾患が新生児期早期からの治療が有効であるため、その期間を過ぎた方の検査に対する効果などについて十分なご理解をいただいた上、検査受検の同意を取得してください。