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パソコンやワープロの普及に伴って、モニターを見ながらキーボードやマウスなどを操作するVDT (Visual Display Terminals)作業は増えるばかりです。その結果、増えているのがVDT症状群と呼ばれる一連の症状に悩まされる人々の数。そこで本会では、VDT症状群の予防に役立てることのできるリーフレットを制作、作業環境や姿勢についてセルフ・チェックできるシートとして、好評をいただいています。ここでは、そのリーフレットからVDT症状群予防のポイントをご紹介します。
<VDT症状群の予防とセルフチェックのためのリーフレットより>
(監修:阿部眞雄 元東海大学体育学部教授)
グラフは、ある事業体で調べた、画面の映り込みが「ある」場合と「ない」場合の、眼疲労症状の訴え率です。
作業時間が長くなると、どちらの場合も眼疲労を訴える率が増加しますが、天井照明や窓などの映り込みが画面上に「ある」場合の眼疲労訴え率のほうが、「ない」と回答した人よりも高いことがわかります。
上のグラフは、楽な姿勢で作業ができると回答した作業者と、できないと回答した作業者の、肩こりや腰痛など(拘束姿勢による症状群)の訴え率の比較です。「楽な姿勢で作業できない」と回答した群で、拘束姿勢による症状群の訴え率が高くなっています。
人間の大脳の生理的能力から考えて、高いレベルの緊張を持続できる時間は、せいぜい30分程度です。この間に数秒から1分程度の小休止があると、約1時間、高度な作業を持続することが可能になります。 作業時間とVDT症状群の訴え率の関係をみると、右のグラフのように、作業時間の増加とともに訴え率が増えていることがわかります。また、「小休止がとれる」と答えた人と「小休止がとれない」と答えた人とで比べてみると、小休止をとることで、訴え率が軽減することが示唆されます。 コンピュータを利用した仕事でも、機械にあわせて高度の緊張状態を持続させる作業や、監視作業のように単純で刺激の少ない作業、長時間にわたる作業では、特に小休止をとることが重要であると思われます。