トップ >働く人の健診 > VDT健診 >「快適なVDT作業のために」

快適なVDT作業のために

パソコンやワープロの普及に伴って、モニターを見ながらキーボードやマウスなどを操作するVDT (Visual Display Terminals)作業は増えるばかりです。その結果、増えているのがVDT症状群と呼ばれる一連の症状に悩まされる人々の数。そこで本会では、VDT症状群の予防に役立てることのできるリーフレットを制作、作業環境や姿勢についてセルフ・チェックできるシートとして、好評をいただいています。ここでは、そのリーフレットからVDT症状群予防のポイントをご紹介します。
<VDT症状群の予防とセルフチェックのためのリーフレットより>
(監修:阿部眞雄 元東海大学体育学部教授)

グレアや画面への映り込みが、眼疲労を増加させます

グラフは、ある事業体で調べた、画面の映り込みが「ある」場合と「ない」場合の、眼疲労症状の訴え率です。
作業時間が長くなると、どちらの場合も眼疲労を訴える率が増加しますが、天井照明や窓などの映り込みが画面上に「ある」場合の眼疲労訴え率のほうが、「ない」と回答した人よりも高いことがわかります。

直接グレア
直接グレア
  • 照明が画面に映り込むと、明るさの調整やピント合わせなどの目の機能に負担をかけ、目の疲れの原因になります。
  • 画面の文字を明るくしすぎた場合にも、グレアの原因となります。(直接グレア)
  • 直接グレアの代表が、窓からの光と照明です。作業している人は、画面上の文字や図を見ようとしますが、それと同時に、窓や照明の光も視野の中に入ります。本人は、特別つらいと感じない場合が多いのですが、必要のない過剰な光源は、あとで視覚負担症状を増加させます。

無理な姿勢や、同じ姿勢の持続が肩こりや腰痛などを引き起こします

上のグラフは、楽な姿勢で作業ができると回答した作業者と、できないと回答した作業者の、肩こりや腰痛など(拘束姿勢による症状群)の訴え率の比較です。「楽な姿勢で作業できない」と回答した群で、拘束姿勢による症状群の訴え率が高くなっています。

不自然な姿勢
不自然な姿勢
  • 絵のように、椅子が高すぎたり、逆に椅子が低すぎたりすると、不自然な姿勢となり、筋骨格系負担症状が増加します。
    椅子の高さや画面の位置などを調整して、無理な姿勢での作業にならないよう注意しましょう。
  • 書類やコンピュータ本体が机の上にあると、キーボードを置く場所を自由に動かすことができず、無理な姿勢の原因となる場合があります。
    机の上を整理し、作業に必要なスペースを余裕をもって確保するなどすれば、キーボードの位置を自由に動かすことができ、筋骨格系負担症状は減少します。
    また、机の下にものを置かないようにして、足下のスペースを広げることも、楽な姿勢をとるためには大切です。

VDT作業には小休止を入れましょう

人間の大脳の生理的能力から考えて、高いレベルの緊張を持続できる時間は、せいぜい30分程度です。この間に数秒から1分程度の小休止があると、約1時間、高度な作業を持続することが可能になります。 作業時間とVDT症状群の訴え率の関係をみると、右のグラフのように、作業時間の増加とともに訴え率が増えていることがわかります。また、「小休止がとれる」と答えた人と「小休止がとれない」と答えた人とで比べてみると、小休止をとることで、訴え率が軽減することが示唆されます。 コンピュータを利用した仕事でも、機械にあわせて高度の緊張状態を持続させる作業や、監視作業のように単純で刺激の少ない作業、長時間にわたる作業では、特に小休止をとることが重要であると思われます。

PAGE TOP