腸内細菌検査

■腸内細菌検査とは

腸内細菌検査は健康保菌者が原因で起こる食中毒事故や感染症の拡大を未然に防ぐための大切な検査です。
全国各地で発生した腸管出血性大腸菌O157による大規模食中毒や、鶏卵汚染によるサルモネラ食中毒の多発から、食の安全性が叫ばれています。
また、食品そのものの汚染だけでなく、食品取扱者が保菌していないことも重要です。健康保菌者(保菌していても症状が出ない人)が保菌に気づかないまま、給食施設や宿泊施設などで調理従事者として働いていれば大規模な食中毒事故の発生につながりかねません。

食中毒事故を防ぐためには、健康保菌者を見つけて就業制限することが大切です。
そのため、「大量調理施設衛生管理マニュアル」や労働安全衛生規則(第47条)等により、食品取扱者の腸内細菌検査(検便)の実施が義務づけられています。
本会では、食品製造販売業者をはじめ、ホテル・給食施設等の調理従事者、保育所・老人福祉関係施設職員、水道事業者等を対象に検査を行っております。

詳細については、腸内細菌検査にかかわる以下の法令等をご参照ください。


■検査内容

・赤痢菌・サルモネラ(腸チフス菌、パラチフス菌を含む)検査
・腸管出血性大腸菌O157検査
・腸管出血性大腸菌O26およびO111検査
※その他の菌についてはご相談ください。

●検査対象となっている病原菌の特徴
病原菌名 感染方法
潜伏期間
症状
赤痢菌
(3類感染症)
赤痢菌に汚染された食物、水の摂取、あるいは赤痢患者や保菌者との接触で感染する。
インド、ネパール、東南アジアなどへの旅行で感染するいわゆる海外渡航者の感染例が多くなっている。
1~5日
水様ないし、粘血下痢便で、腹痛や発熱を伴う。
チフス菌
(3類感染症)
チフス様疾患患者及び保菌者との接触、または汚染された食物や水の摂取で感染する。
2週間前後
40℃の高熱、脾腫、バラ疹など。近年は、約半数に下痢が認められる。
パラチフスA菌
(3類感染症)
チフス菌と同様。
2週間前後
腸チフスと同様だが軽症。
ヒトにのみ病原性を示し、菌血症を起こす。
その他のサルモネラ ヒトや各種の哺乳動物、鳥類、爬虫類などの腸管内に分布し、汚染された肉・乳・卵などの摂取により感染する。また、イヌやミドリガメなどのペットも感染源となることがある。
8~48時間
吐き気、腹痛、発熱(39℃以上)、頻回の下痢(水様便、粘液便)
腸管出血性大腸菌
(O157、O26、O111)
(3類感染症)
ヒトや動物の糞便に汚染された種々の食品や水により感染する。
1~12日
(平均3~5日)
激しい腹痛と血液の混じった水様性下痢(出血性大腸炎)が特徴で、発熱例は少ない。下痢発症後、約1週間後より溶血性尿毒症症候群(HUS)、血栓性血小板減少性紫斑病、脳症など腸管障害以外の重い続発症を起こすことがある。
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■腸内細菌検査の流れ

検査依頼 検査依頼
お電話もしくは窓口で直接お申込みになることができます。
検体数10件以上を団体扱いとします。
採便容器の配布
採便容器の配布
採便管、検体提出用個人袋等をお届けします。
本会の受付窓口で直接お受け取りになることもできます。
検体の採取
検体の採取
下記の要領で採便してください。
検体受付
検体受付
受付窓口に直接ご提出いただくか、検査数や継続性により、
巡回回収(お問い合わせください)、宅配便、郵便の何れかの方法で
ご提出ください。
検査の実施
検査の実施
下記の手順で、検査技師が検査を行います。
結果報告
結果報告
送付または受付窓口にてお渡しいたします。
【検査容器受渡】9:00~17:00
【検体受付】9:00~16:00
【郵送受付】9:00~17:00
【結果書発行】9:00~17:00 (土日・祝祭日は除きます)
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●検査期間

4~7日

●便の採取法

・採便管(キャリーブレア培地入)のフタを開け、フタのさじで小指頭大ほどの便を採取してください。
・フタをよく閉めてもれないことを確認してください。
・容器はラップ等で包まずにそのまま袋に入れ、できるだけ早く提出してください。
・すぐに提出できない場合は 、涼しい場所に保管してください。

●ご注意

目視により便が確認できない検体は、検査ができない場合がございます。
採便後、長期間(1週間以上)保管された便では正しい判定ができない恐れがあります。

●検査手順

受付・検体処理  
 
分離培養 赤痢菌、サルモネラ(チフス菌、パラチフスA菌を含む)
腸管出血性大腸菌O157、O26、O111の検出には、それぞれの菌に適した選択培地を用いて直接塗抹培養します。
 
識別試験 疑わしい菌が発育した場合は確認培地に接種します。
 
血清学的試験 確認培地の性状が病原菌と一致した場合は血清型別を行います。
 
毒素産生試験 腸管出血性大腸菌(O157、O26、O111)は、
さらにベロ毒素産生試験を行います。
 
判定・報告  

■腸内細菌検査のお問い合わせ

<検査方法、結果についてのお問い合わせ>
TEL/03-3267-6988(微生物検査室) FAX/03-3269-2173
午前9:00~午後5:00

<受付窓口および料金問い合わせ>
TEL/03-3269-1125(検体受付係) FAX/03-3269-3321
午前9:00~午後4:00

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■腸内細菌検査のお申し込み

検査の内容が決まりましたら該当の依頼書をダウンロードしていただき、必要事項をご記入の上、検体とともに本会の検査受付までお持ちください。


<お問い合わせ・検査申し込み> TEL/03-3269-1125(検体受付係)


◎詳しい情報が必要な方は、以下のリンク先をご参照ください。


腸内細菌参考サイト

国立感染症情報センター
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